お茶って色々な種類がありますよね。
でも、緑茶や紅茶、ウーロン茶などは全て「茶の葉」という1つの茶葉から作られているんですよ!
この記事では、お茶はどのように色々な種類に変化していくのか、そしてお茶の種類分けについての説明をしていきたいと思います。
お茶の発酵とは
醤油や納豆を作るときには酵母や納豆菌が大豆を発酵させて作られますが、お茶の発酵はそうではありません。
お茶には微生物や菌が含まれていないので、大豆発酵食品などの発酵とは少し違います。
では、お茶の発酵はどうなっていると思いますか。
菌も微生物も茶葉には存在しないのに発酵できる理由には、茶葉自身が持ち合わせている「酸化酵素」のおかげと言えます。
この酸化酵素があるおかげで、色々な種類のお茶を飲むことができるんですね!
茶葉は発酵によって大きく4種類に分かれる
お茶は発酵の程度によって分類されているのですが、元は一つの「茶の葉」からできているんですね。
不発酵茶
不発酵茶は茶葉を収穫したすぐ後に「蒸す」「天日干しにする」などの方法で熱を加えて酸化酵素の働きを止めます。
不発酵茶はその名の通り発酵していないので、お茶の色は緑色。
煎茶は甘みや苦みなどが程良いお茶です。
市販のお茶は大半が煎茶なんですよ。
日本人が一番飲んでいるお茶が煎茶と言っても過言ではないと思います。
半発酵茶
半発酵茶は酸化酵素をある程度働かせて途中でストップさせるものです。
烏龍茶(ウーロン茶)などが半発酵茶にあたります。
発酵をさせる程度によって「青茶(チンチャ)」「黄茶(ファンチャ)」「白茶(パイチャ)」と分けることも可能。
私は小さい頃に烏龍茶が苦手で「なんでお茶なのに緑茶みたいに飲めないんだろう」と疑問を持っていました。
今なら分かりますが、発酵した茶葉の香りが苦手だったのだと思います。
発酵茶(全発酵茶)
茶葉を完全に発酵させたものが全発酵茶です。
この全発酵茶は世界で一番飲まれているお茶なんですよ。
全発酵茶の代表格が紅茶です。
海外ではティータイムがライフサイクルの一部になっているので物凄い量が飲まれています。
一番紅茶が飲まれている国はトルコ。
イギリスじゃないの!?と思った人もいるのではないでしょうか。
私も、イギリス人は紅茶をずっと飲んでいるイメージがあったので意外でした。
後発酵茶
人生で一度も聞いたことがなくてもおかしくないほどマイナーなお茶の種類です。
代表的なものに「黒茶」というものがあります。
麹菌を使って何か月も発酵させるんですよ。
黒茶の中でも有名なのがプーアール茶。
後発酵茶は黒茶のように長い間発酵させたり、一次発酵と二次発酵に分けてじっくり発酵させたりと様々です。
発酵の行程だけでなく、発酵させる菌や酸化酵素なども後発酵茶を作る地域によって違うみたいですよ。