はさみって日常生活でよく使いますよね。
袋を開けたり、工作で使ったり、髪を切ったり、様々な使い方があります。
ところで、あなたは「はさみ」を使い終わった後、どうしていますか?
はさみを使い終えたら、そのまま道具入れに入れてしまう人が大半かもしれません。
しかし、そのように使い続けていると、はさみの切れ味は落ちていってしまいます。
切れ味が悪いと変に力が入って非常に危険です。
危険な目に遭わないためには、どうやってはさみを手入れしたらいいのでしょうか。
切れ味が悪くなる原因って何?
切れ味を上げるためには、どうして切れ味が悪くなったのか知る必要があります
大きく分けると切れ味が悪くなる原因は2種類。
- 刃が傷つく
- 刃が汚れる
刃が傷つくというのは、はさみを使っていれば、いつかは必ず起こってしまう原因です。
繰り返し同じはさみを使うことで刃こぼれが起きたり、はさみを落としたり、衝撃を加えたりすることで起こってしまいます。
刃が汚れるというのは工作をやっているとよく起こりがちです。
のりや絵の具、接着剤などのものと一緒に一緒にはさみを使うと、汚れがちかもしれませんね。
切れ味を上げる方法
上でも述べたように、切れ味を上げるためには切れ味が悪くなった原因に合わせて、対処を変えていく必要があります。
そこで、今回は刃が傷ついたときの対策と刃が汚れたときの対策で分けて考えていきましょう。
刃が傷ついたときの対策
これもまた大きく分けて3種類あります
身の回りのものでお手軽に解決する方法、技術が伴う方法、お金がかかるが確実な方法の3つです。
お手軽な解決策
お手軽な方法は以下の3つです。
- アルミを切る
- サンドペーパーでやする
- コルクを切る
アルミを切るというのは構成刃先という現象を利用しています。
構成刃先とは切ったものの一部が欠けた刃にくっついて、新しい刃になること。
この方法だと一時的に刃にくっついているだけなので、すぐに切れ味が落ちてしまうのがデメリットです。
サンドペーパーでやするのはサンドペーパーさえあればできるので単純ですね。
サンドペーパーは砥石の代わりになるため、サンドペーパーをどこかに固定すれば簡易な研ぎ機になります。
ただ、サンドペーパー単体でやすり続けるのは大変で、自分で簡易な研ぎ機を作らないと厳しいかもしれません。
コルクを切るというのも比較的簡単です。
クレンザーをコルクにつけて、コルクを回転させながら切ります。
何回か切ったら、清潔な布で拭き取るようにしましょう。
飲み終えたワインのコルクを使ってエコにはさみ研ぎができるのが、他の方法にはないメリットですね。
ただ、この方法だと、コルクだけでなく、クレンザーも用意する必要があります。
技術が伴う解決策
この解決策は具体的には研ぐということを言っています。
技術が伴うというのは、研ぐ技術が必要ということ。
はさみの研ぎ方を以下にまとめてみました。
研ぐときの準備
1.砥石を5分ほど水に浸しておく
2.液状研磨剤を含んだタオルではさみの錆びを取り、清潔なタオルで拭き取る
※砥石はホームセンターなどのお店で買えます。
研ぐときのやり方
1.砥石の下に濡れタオルや新聞を敷いて、砥石を固定する
2.小刃(こば)の部分を研ぐ
※刃の側面(刃が擦り合う部分)を研いでしまうと、隙間ができて全く切れなくなってしまうため注意!
研ぐときのポイント
1.押すときと引くときの両方で均等な力を加えること
2.研ぎ汁使って研ぐこと
3.刃の先端部分を研ぐ際は、砥石に対して刃を45度の角度から当てるように研ぐ
確実な解決策
ここではお金をかけてでも確実な方法を紹介していきます。
1つ目はプロに頼むという方法です。
プロに頼むというのは市場などにいるプロの研ぎ屋に依頼するという意味です。
ただし、はさみ研ぎを受け付けている研ぎ屋はあまり多くありません。
はさみを研いでもらう研ぎ屋を探すのが大変かもしれません。
2つ目ははさみ研ぎ機を買うという方法です。
はさみ研ぎ機にはさみをセットして、切るのが一番簡単で一番安全でしょう
消耗品ではありますが、はさみ研ぎはそれほど頻繁に行わないので、はさみ研ぎ機を買うのは確実な方法かもしれません。
刃が汚れたときの対策
刃が汚れた時の対策はズバリ、刃にダメージを与えないよう、汚れを落とすことがカギです。
具体的な対策方法は以下の4つの方法です。
- 消毒用アルコールティッシュをかける
- アルコール度数の高いお酒をかける
- 除光液(マニキュアやペディキュアを取り除く液体)をかける
- ハンドクリームをかける
これらの液体で汚れを落とした後は、清潔な布で拭き取るようにしましょう。
まとめ
はさみの切れ味が悪くなってしまった場合の対策はわかりましたか?
上でも言ったように、刃が傷ついたときと刃が汚れたときでは対策が異なります。
「切れ味が悪いな」と思ったら、まず、はさみの状態をよく見るようにしましょう。
はさみの状態が分かったら、それに合わせて対処をしていきましょう。