東京三大豆大福・・・。
とっても美味しいことは周知の事実。
でも、3つを同時に食べ比べたことってありますか?

豆大福は1日で固くなってしまうから当日に3つ入手しないとならないけど・・・
3店舗を1日で回るとなると、一体どのくら時間かかるのだろう?

実際、フェーブの玉手箱編集部でも、全部を同時に食べ比べた人がいないことが判明。
そこで、今回は、
東京三大豆大福を1日で購入してきて、みんなで食べ比べる!
という企画をやってみました〜。

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東京三大豆大福を全部回るには、何時間かかるのか?


5月の暑い最中、三大豆大福を食べ比べたいという一心で3つの店を回った結果は・・・
ジャスト2時間!!!
今回は、原宿の瑞穂 → 泉岳寺の松島屋 → 護国寺の群林堂の順で回りました。

どの順で回るのが最短になるか?は、結局、住んでいる場所によっても違うのですが、一応、3つのお店の位置関係だけ整理しておきますね。

三大豆大福いざ同時実食!

朝8時20分に都内の自宅を出発した今回の豆大福ハンターKちゃんが、お昼少し前編集部に到着。

駆け寄る編集部員。
「豆大福が固くなる前にーー!」とばかり、Kちゃんへのねぎらいもそこそこに食べ比べ開始です(笑)

たかが豆大福、されど豆大福。

3つ並べてびっくり、3つ食べて感心。
別々に買ってパクっと食べてしまえば、気づかない違いもこうして比べてまじまじ見れば一目瞭然なんですね!
大きさ、皮の厚さ、小豆の色、ほらほらほらほら違うでしょー!
お味だってね、も・ち・ろ・ん違うんです。

有名豆大福を同時に味わえる喜びをかみしめながら、一つずついただいてみましたよー。

群林堂

群林堂は歴史のあるお店です。
創業はなんと大正時代!

近くに大きな出版社も多いから、三島由紀夫や松本清張など有名作家の手土産としても有名です。

とにかく人気店、午前中から長ーい行列ができたり、午後には売り切れてしまうこともしばしば。





群林堂の豆大福の良さって何?って聞かれたら、私は言いたい!
それは、とにもかくにも皮・餡・豆の最上のバランスだと。

北海道十勝産のえりも小豆から作られる赤みがかった甘めのつぶ餡
皮の厚みや固さもちょうど良し。
ただこの皮、添加物一切なしだから、購入して2時間も経つと固くなり始めちゃうのが難といえば難かな。





大福1つに30粒以上入った北海道富良野産の赤えんどうにはほのかな塩味が効いて、甘めのつぶ餡との相性も抜群なんですよね!

多めにまぶされた打ち粉で、手も口の周りも白ーくなっちゃうけど、これぞ豆大福といえる美味しさです。





瑞穂

おしゃれな街原宿の表通りを一本入った裏路地に和菓子屋さんが?!
瑞穂は原宿で30年以上豆大福を作り続けています。

店主のおじいちゃんは、虎ノ門岡埜英泉で修業を積んだそう。
そういえば、以前食べた岡埜栄泉の豆大福に似てる!!
やわらかな皮にくちどけの良いこし餡、豆の数は控えめと優しさにあふれています。





三大豆大福の中では最も大きく、最もやわらかいんですよね。
そしてこし餡なのも瑞穂だけ!

う~ん、なんというかトータルでクリーミーな印象の豆大福です。
和菓子や餡子ものが苦手なひとでも瑞穂の豆大福ならいけるかも。





一つ一つ個包装になっているから、手土産にする時も便利便利!

以前は曜日によってデパートに出店していましたが、今はこの店でしか手に入らなくなってしまいました。

おしゃれな街にひっそりと佇む昭和の風情を残した素敵なお店です。

松島屋

三大豆大福店のなかでちょっと場所的に行きにくい?!のが高輪の松島屋。
だからなのかな、唯一デパート各所に出店しています。

でもデパートで買うのと、ここ高輪のお店で買うのとは大違い。

デパート用にビニールで個包装されたものは平たいけれど、店舗だと高さのある綺麗なフォルムがお見事です。
食感も、絶対店舗の方が美味しいので、お時間のある方は是非足を運んでみてください。





三大豆大福のなかで、サイズは松島屋が最小
でも食べてびっくり、皮は極薄で、中身は殆ど餡なんです

甘味を抑えたつぶ餡はやや固めに練り上げられて、存在感のある豆とベストマッチ。






昭和天皇に愛された豆大福としても有名で、レトロ(←びっくりするほど質素)な店の外観といい、昔ながらのTHE豆大福といった印象です。





3大豆大福を編集部で評価。栄冠に輝いたのは?

実際みんなで食べ比べてみると「3つを同時に食べると、こんなに違うんだね~」という驚きが一同に湧き上がり、みんなであーだこーだ、わいわい試食会。

そして、フェーブの玉手箱編集部5人で3つの豆大福を採点することにしてみました。
評価項目は、「見た目」「皮の食感」「豆の好み」「あんこの好み」「豆の好み」「皮/餡/豆のバランス」の5つ。
それぞれ持ち点5で採点し、平均を出してみました。

栄えある第1位は、、、群林堂!!
詳しく見てみると以下の通りです。


ズバリ!群林堂は3つの中でダントツの1位でした。見た目、皮、餡子、豆すべてにおいてバランスが良くて、これぞ理想の豆大福って感じ。特に粒あんのコクのあるわかりやすい甘さは高評価。豆の数は多くはないものの、噛みごたえがしっかりあって存在感あり。モチの厚さも薄すぎず厚すぎず丁度よくてまさに調和のとれた豆大福。強いて難を挙げるとすれば、大福周りの片栗粉が多くて、時間が経つとひび割れ状態に~。味には影響ないですけどね。


瑞穂の見た目はどっしり感としっとりとした柔肌のような質感。沢山食べたい人にはうれしいかも。皮の食感は3つの中で一番柔らかくて、肉厚ボリューミー。だけどモチが多すぎる!の意見もアリ。餡子はこしあんで甘さ控えめ。お豆の量は少な目だけど、塩味と固さの主張が一番あった。


松島屋は3つの中で一番小ぶりなんだけど高さがあります。皮は薄い~!というのが一致した意見。だからか、ちょっとパサついている、なんて声も。でも、豆の多さと噛みごたえ美味しさは3つの中で一番!餡子は粒あん。小豆の皮の繊維を感じられる素朴な甘さの餡子で3つの中で一番好き、の意見もあり。


3つを別々に食べていたら、どれも美味しい~で終わっていたかもしれない東京三大豆大福。
それぞれ好みも分かれていたけれど、群林堂は間違いない豆大福でした。

店舗情報

それでは、上で紹介したそれぞれのお店の詳細情報を書いておきますね!
実際行くときには、参考にしてみてください。

※記載内容について
①開店時間 ②休日 ③予約可否 ④個数制限 ⑤デパート販売 ⑥固くなったら? ⑦おすすめの保存方法 ⑧売切れ時刻 ⑨価格 ⑩日持ち ⑪空いている曜日・時間

【群林堂】

東京都文京区音羽2丁目1−2
①9:30~売り切れ次第 ②日・月 ③不可 ④特になし(混雑時は多少あるかもしれません) ⑤なし ⑥食べられません ⑦常温(冷蔵庫に入れると固くなります) ⑧だいたい13時から14時ころまでにはなくなります ⑨180円(税込み) ⑩当日中のみ ⑪特になし

【瑞穂】

東京都 渋谷区神宮前6-8-7

①9:00~ ②日 ③可:前日PM2:00~ ④なし ⑤なし ⑥当日限り(オーブンで焼く) ⑦ 当日限り( 冷凍保存) ⑧ その日次第 ⑨238円(税込み) ⑩当日限り ⑪その日次第(早ければ早いほど良い)

【松島屋】

東京都港区高輪1-5-25
①9:30~16:30、17:00まで ②日・不定休 ③可 ④なし ⑤あり・火曜日:新宿伊勢丹・松屋/ 木曜日:銀座三越 ⑥そのまま ⑦ 個包装の状態で冷凍して1カ月もつ ⑧ ほとんど午前中 ⑨180円(税込み) ⑩当日中 次の日には固くなる ⑪その時の混雑状況によります

編集後記

スイーツ通が集う編集部、皆、もちろん三大豆大福は知っていましたよ。私も、別々になら3つとも食べたことありました。でも今回は3つ同時に食べ比べるってところがミソ♡。正直「えっ、こんなに違うの?!」ってびっくりしちゃって。賞味期限”当日”のみの豆大福、3店回って3つ揃えるのはたいへんですが、その価値あり!!です。

暑い中、頑張ってくれた豆大福ハンターKちゃんに、感謝感謝の編集部でした。

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