和菓子といえば「羊羹」ってくらいの看板娘(∩´∀`)∩💓
とにかく外せない和菓子の代表格ですよね~
日持ちもするし、美味しいし、いただいたら凄く嬉しい一品!
さてご贈答の季節、お世話になったあの方へ差し上げるべく並んだ羊羹の前へ・・・
ふと気になったのが「羊羹」と「水羊羹」と「ういろう」
よく似てるけど何が違うの??カロリーは?日持ちはどう違う?
さらに和菓子って「ダイエットの味方」という安心感があるけど、それホント??
そんな羊羹の謎に迫ってみました( ・´ー・`)
羊羹の始まり
そもそも「羊羹」は中国では羊の肉を使ったスープのことでした。
子羊(羔)の肉を主にした汁物(羹・あつもの)だったそうな・・・
日本には鎌倉~室町時代に中国に留学した禅僧が「点心(てんしん)」食事と食事の間に食べる軽食)として伝えたそうです。
でも、禅僧は肉食はNGなので小豆や小麦粉、葛粉などの植物性の材料を使って羊肉に見立てた料理が作られたんですね。
時代とともに甘みが加わり、蒸し羊羹が誕まれ、江戸時代後期(1800年頃)には、現在のように寒天を用いた煉羊羹が作られたのです。
羊羹・水羊羹・ういろうって?何がどう違うの?
それにしても羊羹と水羊羹、そしてういろうってなにが違うの??
材料が違う?カロリーはどう?一番日持ちがするのはどれ?
気になる違いを調べてみました。
作り方と食感
では材料と作り方、そして食感はそれぞれどう違うのでしょうか?
練り羊羹
寒天を水に入れて煮溶かして、砂糖と小豆を入れて練りながら煮詰めて水分を飛ばします。
寒天の容量が多く、砂糖をたくさん使って作るためしっかりとした食べごたえと高い糖度が主な特徴です。
日持ちも長く、カロリーも高めです。
そのため、山登りやスポーツの時にも便利です。
蒸し羊羹
葛や小麦粉などの、寒天以外のつなぎで固めます。
寒天で固めていないので、練り羊羹より甘さ控えめでやわらかい食感です。
昔はおせち料理に入れる甘味として年末やお正月の時期にのみ作られていました。
水羊羹
練り羊羹と同じく小豆と寒天と水でできています。
寒天の容量が少なく煮詰めずに固めて作るので、水の含有量が多い。
ぷるぷるとのどごしが良く軽い食感で、一般的には夏に冷やして食べるのが定番です。
昔はおせち料理に入れる甘味として年末やお正月の時期にのみ作られていました。
京都や福井・石川・山形などの一部の地域では、水羊羹は冬の和菓子だったそうです。
ういろう
米粉などの穀粉に砂糖と湯水を練り合わせ、型に注いで蒸して作ります。
最近は山口のういろうが人気急上昇で、わらび粉に砂糖が加えられわらび餅に似ています。
賞味期限
練り羊羹
真空なら1年以上の賞味期間と長いです。
5年以上もつものもあるので、非常食にも適していますね。
栗など餡以外のものが入ったものは、水分が出るので短くなります。
その場合は3週間~1ヶ月程度になります。
蒸し羊羹
練り羊羹より糖分が少なく、水分が多いので日持ちしません。
未開封で1週間から10日ほどになります。
水羊羹
未開封で1週間~10日ほどの日持ちです。
缶入りの場合は1ヶ月~2ヶ月位です。
ういろう
賞味期限1週間~2週間ほどです。
製法も食感も蒸し羊羹に似ています。
羊羹といえば「賞味期限が長い」というのが一般常識!!
賞味期限が長いから、ギフトには最適なんですよね~(∩´∀`)∩
でも・・・ちょっとまって!?
賞味期限が過ぎたら本当に食べられない??
非常食にもなるんだし、賞味期限過ぎてもいけるんじゃない??
それならメーカーさんに聞いてみよ~~((((oノ´3`)ノ
杉本屋製菓に聞いてみた!!
コンパクトな個包装の練り羊羹で、コンビニでも見かけます。
小腹を満たすのにちょうどいいサイズで、1箱600円ほどとリーズナブルな価格もうれしい!
こんにちは!あの杉本屋さんの練り羊羹、いつも美味しくいただいてます。
ちなみに日持ちはどの位ですか?
はい!ありがとうございます!製造から1年間になります。
羊羹って1年過ぎると食べられないんですかね?
あぁ・・・そうですね~大丈夫だとは思うんですけど、保証はしていないので1年ですね~
という感じでした( ・´ー・`)
まぁね、自己責任ってことですね。
とらやさんに聞いてみた!!
ならば!と、やはり「羊羹といえば《とらや》」とらやさんに聞かねばなるまい🎵
とらやの練り羊羹、日持ちはどれくらいですか?
はい!未開封、常温で1年間になります!
そのあとも9ヶ月間はおいしく召し上がれるのは試験で証明されています。
え~すごい!ちなみに、とらやの羊羹は30年は大丈夫って噂もありますけどどうですか?
それはちょっとオーバーですけれど(笑)中には10年前の羊羹がおいしく食べられたという実体験もございます。
えー!そうなんですね~すご~い💓
でもお早めに、美味しく召し上がられますように
う~ん!唸りますね(笑)
さすがのとらやさん!神対応でございました。
とにかく気になるカロリーを比べてみました!!
「甘い物」なにが気になるってやはりカロリー・・・
食べたぁい!でも太りたくなぁい!って、乙女心はいくつになってもバンコク共通💓
そんなわけでカロリーを比べてみますよ~
練り羊羹 | 蒸し羊羹 |
---|---|
296kcal(100gあたり)とらやHPより | 242kcal(100gあたり)とらやHPより | 水羊羹 | ういろう |
171kcal(100gあたり)井村屋HPより | 181kcal(100gあたり)青柳総本家HPより |
和菓子ってダイエッターの味方ですよね(*”▽”)
脂質やコレステロールが少ないから、洋菓子よりも安心って思っていませんか??
でも、こと羊羹となるとお話しがちょっと違うんです。
実は羊羹は小さくても高カロリー!しかも腹持ちが良くないんです( ˘•ω•˘ )
それよりも危険なのは「和菓子だから安心💓」と食べ過ぎてしまうその油断!
羊羹は少量で高カロリー!
だから登山やマラソンなどスポーツやアウトドアの場面でも活躍するんです。
そういえば、平昌オリンピックでもあの話題のカーリングチーム(*´ω`*)
「もぐもぐタイム」でも虎屋の「小型羊羹」が食べられていましたよ~
というわけで、残念ですがダイエットの時には量を控えた方がよさそうですね。
羊羹の違い!いかがでしたか?
羊羹にも種類があって、それぞれに「材料・製法・カロリー・日持ち」が違うんですね( ˘ω˘ )
そして意外?にも和菓子なのに「ダイエットにはむいていない」という衝撃の事実!
でも、逆にそのカロリーを生かして非常食にしたり、アウトドアのお供にしたりと使い方は広がります。
そして何より、羊羹は美味しくて人気の高いお菓子であること。
ご贈答にも喜ばれるのは間違いない、不動の人気和菓子なのであります。