パート主婦ならみんな知ってる103万の壁!
でも130万円までなら旦那の扶養でいられるじゃない。
「少しくらい税金を払っても、家庭内所得の総額は増えるんだから～」
パート仲間がそういうから、今年は103万を超えて130万円まで働こうっと！！
え？でもそれ本当？ホントに損しない？？
そう・・・児童手当が削られて損するケースあるんです。
103万の壁と130万の壁
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よく聞く壁だけど、そもそも何の壁？どう違うの？
103万円の壁
簡単に言うと、103万円の壁は「税法上の壁」です。
パート主婦の場合、103万円までは所得税もかからないし、配偶者控除も受けられるんです。
だから一般的なパート主婦は103万円の壁にこだわるんですよね(^0_0^)
130万円の壁
では130万円の壁は「社会保障上の壁」のこと。
103万円を超えると住民税、103万円を超えると所得税もかかります。
だけど、130万円までは旦那さんの社会保険の扶養でいられるんです。
ただし、旦那さんが自営や国民保険の場合は当てはまりませんのでご注意を！
奥様個人にかかってくる税金は
つまり、奥様個人にかかってくる税金をまとめるとこんな感じ！
- 100万円を超えると所得に応じて住民税が加算
- 103万円を超えると所得に応じて所得税が加算
- 配偶者控除が特別配偶者控除に変わる
103万円を超え130万円まで働いたA子さんの場合
A子さんは昨年、少しでも収入を増やそうと130万円まで働きました。
103万円で働いた年と、130万円まで働いた年の収支を比べてみます。
※A子さん(旦那さん所得670万円、お子さん1歳1人のケース)
-
【103万円の場合】
- 住民税：8,000円
- 所得税:0円
-
【130万円の場合】
- 住民税：35,000円
- 所得税：15,000円
トータルで228,000円の収入増になりました～(^0_0^)
おっと！ちょっとまって！配偶者控除は？？
そうなんですよ！配偶者控除はどうなるの？
良い質問です( ｀ー´)ノ(池上さん風)
年末調整にて、旦那さんの収入から引いてもらえる配偶者控除が変わってきます。
【103万円の場合】配偶者控除38万円
【130万円の場合】特別配偶者控除16万円
旦那さんの所得からの控除額が変わるので、還元額が減ってしまいました(´；ω；`)ｳｯ…
控除額が1万円につき、1,000円の減額になります。
控除額16万円減のA子さんちは、旦那さんのお給料から16,000円減額になります。
さらに！さらに？家族手当が打ち切りになった！！
配偶者手当（家族手当）の支給条件を、配偶者に所得が38万円以下としていることがあります。
だから103万円を超えた場合、旦那さんの手当がカットされる可能性があります。
これは、会社によって変わるのでよく調べてみてね。
A子さんちは、これはセーフでしたのでひとまずホッ(; ･`д･´)
意外な盲点！児童手当など国の手当ても減額に！！
お子さんがいると、国の制度で児童手当などの手当てが貰えてありがたいですよね。
でも、でも・・・これ、扶養人数によって旦那さんの所得制限があるんです。
【扶養2人の場合】6,980,000円
【扶養1人の場合】6,600,000円
つまりA子さんの場合、1歳のお子さんがいて自動手当月額15,000円を頂いていました。
A子さんの所得が103万円を超えたため、旦那さんの税法上の扶養から抜けてしまったんです。
となると、A子さんが103万円で扶養になっていた時は扶養2人で所得制限が698万円まで。
130万円働いてしまったため、扶養がお子さん1人になると所得制限が660万円になる！
ということは、ご主人のが年収670万円のA子さんちの場合、所得制限を超えてしまうため児童手当が減額になってしまうんです。(＠_＠;)
税金の計算上は旦那さんの年収670万円から8万円を引いて662万円がA子さんの旦那さんの収入。
扶養人数1人の所得制限660万円をわずかに超えてしまったんです。
そのため、児童手当の支給対象からは外れてしまい、代わりに特例給付の月額5,000円に減額されてしまいました。
結局A子さんはいくらの増減なのか？
| 103万円の場合 | 130万円の場合 |
|---|---|
| 住民税 | |
| 8,000円 | 35,000円 |
| 所得税 | |
| 0円 | 15,000円 |
| 配偶者控除・特別配偶者控除 | |
| 0円 | －16,000円 |
| 児童手当 | |
| 180,000円 | 60，000円(－120,000円) |
結局、トータルで－186,000円となって30万円余計に働いたつもりが11万4千円しか増えないという結果に・・・
世田谷区主婦のパートは103万円の壁は高い
お仕事ってさ、やりがいとか社会貢献度とか・・
いろいろな考え方があってよいとは思うんだけれど・・
単純に収入の問題ではないとはいいつつ、103万円の壁を超えるのはちょっと損！と感じてしまう結果でしたね。
旦那さんの年収や、会社の家族手当のこと、子どもの数によっても大きく違う税金のこと。
難しくってちょっと敬遠しがちだけど、この機会に自分の場合を調べてみるのもいいかも！
だって、やっぱり損したくないですもんね(*´▽｀*)
損せずに、賢く働きましょうよ！
103万の壁の前に100万円の壁もある！の記事についてこちら
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